iPhoneやMacでNordVPNとNextDNSを併用するためには工夫が必要
iPhoneのアプリ内広告やフィッシングサイトをブロックするためにNextDNSを導入
でNextDNSがセキュリティ強化、広告ブロックに有効な手段である事を書きましたが、NordVPNと併用するためには工夫が必要となります。
というのも、iPhone及びMacの仕様により、VPN接続は同時に一つしか有効にできない制限があります。NordVPN、NextDNSのいずれもVPN接続の仕組みを利用するため、NordVPNアプリとNextDNSアプリはどちらかをONにするともう一方がOFFになります。
このため、NordVPNとNextDNSのアプリを入れて併用することができません。
回避策1 NordVPNのカスタムDNSの項目でextDNSのDNSサーバーのIPアドレスを指定(却下)
これを回避するための一つの方法として、
- NordVPNのカスタムDNSの項目でNextDNSのDNSサーバーのIPアドレスを指定※
- NextDNSの設定画面でDNSリクエストを送るIPアドレスを指定
する方法があります。
※NextDNSはDNS-over-HTTPS及びDNS-over-TLS/QUICに対応していますが、NordVPNの公式アプリにはこれらを登録する項目がありません。IPアドレスのみカスタムDNSとして登録可能なため、1.についてはIPアドレス指定一択となります。
問題はNordVPNの利用により、IPアドレスが変化する都度NextDNSに登録する自分のIPアドレス(DNSリクエストを送るIPアドレス)をどうやって更新するかですが、良い解決方法が思い浮かびません。
VPNがつなぎ変わり、NextDNSとのひも付けが切れたまま利用すると、広告ブロックが適切に働かないばかりか、DNSクエリが平文となる等のセキュリティリスクも生じます。
よって、この案は却下です。
回避策2 アプリ「Passepartout」を利用する(結構高いですが)
回避策1の問題点を解決する方法として、アプリ「Passepartout」を利用する方法があります。
※あらかじめお断りすると、結構費用がかかります。
ただし、NordVPNがサポートするプロトコルのうち構成ファイルが公開されているOpenVPNのみ利用可能であり、NordLynxは利用できません。
Passepartoutのうちポイントは以下の
- ①OpenVPN (plus XOR patch)
- ②Override DNS and HTTP proxy
の部分です。

②により、Override DNS and HTTP proxyを使用できるため、回避策1のNextDNSの設定画面でDNSリクエストを送る「IPアドレス」を指定、の問題が解消されます。
無料利用時に、NordVPN等の利用ができないようでお値段は結構高めですが以下のとおりでした。

画像が小さくて少々見にくいので、値段部分を抽出します。
In-App Purchases
Core (iOS) $24.99
Apple TV $24.99
Core (iOS/macOS) $44.99
Core (macOS) $24.99
Forever $79.99
iOSとmacOSの両方で利用する場合、Core (iOS/macOS)かForeverを選択することになりますが、両者の違いは将来のアップデートバージョンの利用権込みのプランがForever。メジャーアップデート等の事情により利用できなくなる可能性があるのがCore (iOS/macOS)とのことです(この点の一次ソースが確認できませんでしたが、検索結果等によりこのような区分のようです。)
将来的に利用を続けるか現段階では分かりませんが、せっかく買うならば将来にわたってアップグレード権のあるForeverを購入することにしました。アプリ内から購入できます。
日本円で13,000円(高かった…)ちなみに、Core (iOS/macOS) $44.99 は7,000円となっていました。
Passepartoutを設定する
設定は簡単でした(Macの画面です。)。


認証情報は、NordVPNのログインに使用するユーザー名とパスワードとは異なり、NordVPNのページにログインすると確認することができます。


プロトコル欄はOverHTTPSを選択し、NextDNSにログイン後「セットアップ」の項目に掲示されたURLを入力します。
NextDNSのアナリスティックで、デバイス別のDNS解決履歴を確認したい場合は、末尾に/識別名称
(/Mac、/iPhone等)を付加します。)付加すると、以下のとおり不明なデバイスではなく識別名称別にアナリスティック上で分類されます。

重要:OverHTTPS欄に記載したURLを最初に解決するときにNextDNSのDNSサーバーのIPアドレスが必要となります。Servers欄にNextDNSにログイン後「セットアップ」の項目に掲示されたDNSサーバーのIPアドレスを1つ以上入力します。
これを入力しないと通信できなくなります。
導入結果
NordVPNの弱い部分であった広告ブロック等がNextDNSを併用することで強化されました。
Passepartoutの課金が高額なことが唯一ネックですが、それを上回る満足度でした。

