ミュージック再生プレーヤーStrawberry
いちごのマークが特徴的なStrawberryというミュージックプレーヤーがあります。Qtを利用して作成されたとても素敵なデザインのアプリで、MacのほかWindows Linuxに対応するマルチプラットフォームアプリです。
ちょっと残念なのは、積極的に参加しているMacの開発者がいないらしいことです。
There currently isn’t any macOS developers actively working on this project, so we might not be able to help with issues specific to macOS.
StrawberryのHelp
その影響かもしれません。残念ながら、未だにApplesiliconにネイティブ対応していません。
古いMP3を引っ張り出して再生しようとすると文字化けが・・・
再生リストで一部のMP3ファイルが文字化けしてしまいます。ファイル名ではなくタグの中身を表示しているようです。
原因を調べてみる
音楽ソフト、色々試してみようを参照してみると、次の内容が目にとまります。
●ID3v1系（v1、v1.1）
http://id3.org/ID3v1
1996年に当初は特定ソフト用として作られた古いタグで、文字コードは規定されておらず、各システムのデフォルトコードをそのまま使うのがデファクトスタンダードとなっています。
例えば、英語WinではASCIIコード、日本語WinではシフトJIS、中国語WinではGBコード、･･･といった具合。
ID3v1系のタグが使われているとシステムのデフォルトコードを使って文字化けしていそうです。
ID3v2系であれば基本的にUnicodeになって、この問題は出なさそうです。
問題はどうやってタグを修正するかですが・・・
フリーソフト（TagScanner)を使って修正する
この手の作業はWindowsの方がアプリが充実していると思うので、Windowsアプリを探してみます。
タグ操作用として、TagScannerなるソフトがありました。
ファイルをD&Dすると右下に使われているタグが表示されます。（途中でTagScannerの表示言語を英語→日本語に変更したので、キャプチャは英語のものと日本語表示のものが混在しています）
やはり文字化けしているMP3ファイルはID3v1タグがついているようです。こいつをうまく剥がしてやれば、文字化けが解消されるはず。
ID3v1 ID3v2.3が両方付加されているファイルは、おそらくv2タグのみが利用されると思われますがこの機会に安全のためv1タグは削除します。
実行すると、ID3v2タグのみが残ります。
ID3v1タグのみが付加されたファイルはどうするか。v1→v2に変換する機能はなさそうなので一旦削除して、新たにタグを振り直すしか思いつきませんでした。
念のため環境設定でID3v1タグのみ更新（存在する場合）のチェックを外しておきます。
ID3v1 ID3v2混在時の時と同じ方法でv1タグを削除します。
その後、「生成」機能を使って、「ファイル名からタグを生成」し、加えて「別フィールドの書式を使用してタグを生成」機能でソース文字列やスキームをうまく使って一気にタグを書き換えます。
結果
文字化けがようやく直りました。（上の画像が文字化け画像と同じアルバムではないかもしれませんが、全ての文字化けが直った例と言うことで）
